☆だいぶ遠回りした難解?修理!☆
いやいや、参りました・・・
販売車両の不具合で、原因発見まで1週間かかりました!
こちらの軽トラ
ちょっとしたエンジン不調っだたので、簡単に治るだろうと
登録諸々を先に済まして、
ちょいちょいと修理してやろうと思っていたら大間違い
症状は冷間時の吹け上がり不調
おそらく水温センサーあたりだろうと簡単に考えていたのですが
これが迷宮入りの序曲
コンピューターには何の故障コードも出ていません。
しかしながら、考えられる部品は全て点検!
水温センサー、バキュームセンサー、スロットルポジションセンサー
O2センサー、カム角センサー、プラグ、コイル・・・
スロットルボディの清掃・・・
気になったのはこの車種に良くあるヘッドガスケットのトラブル
冷却水に圧力をかけてみると、
本来維持するはずの圧力が下がっていきます
これが原因かな?・・・と
思いついたら即実行
ヘッドを分解してサクッとガスケット交換
最近の整備士さんは、あんまりやりたがらない作業らしいですが
YAMA’S店主はあえて面倒な作業に立ち向かいます。
このようにシリンダーヘッドを外さないと始まりません。
こちらは頑丈な「線引き」ではなく
『ストレートエッジ』といって
測定面が真っ直ぐか測定する道具です。
このように使います。
で、この3つ穴の開いた板みたいのがヘッドガスケットです。
こいつの不良で、冷却水が洩れたりします。
ホンダのこの車種ではトラブルが多いらしく
保障期間の延長などの対策がとられています。
で、交換後・・・
症状はまったく変わりませんでした
まあ、水回りの調子が良くなったので、これはこれで良しとしましょう・・・
などと言っている場合じゃなく!
とうとう迷宮入り
基本に戻って、整備解説書どおりに故障診断を進めていきましょう
ところが、整備要領どおりに診断を進めていくと
たどり着く診断結果は
これ
『新品ECU(エンジンコンピューター)で再点検する』だあ?
おまえコンピューターいくらすると思ってんだよ!
って文句を言っても始まらないので
コンピューターを買いました・・・
って訳ねえだろ
ここでもう少し冷静に他の原因を探求
だいたい、エンジンが温まると調子が良いなんて・・・
電気的なトラブル以外に考えられるのは・・・
例えばインジェクター(燃料噴射する奴)の詰まりとか・・・
で、在庫車で同系車種がちょうどあったのでインジェクターを取り替えてみました。
この長細い四角いのがインジェクターのパイプ
ガソリンが送られてきます。
交換後・・・
治ったよ!と思ったのもつかの間
再度、最初の症状に逆戻り
ここで、感の良い方なら故障の原因がわかるはずです。
私にはわかりました(結局1週間もかかったので威張れない・・・)
原因は・・・
そうです
ガソリンが腐っていたのです
明らかに腐った臭いがします
色も違います
車を斜めにして、徹底的にガソリンを抜きます。
以上が今回の修理内容でした
はい、かなり勉強になりました・・・
これだけ時間かけて少し恥ずかしいです。
でも公開しちゃいます。
これで少し、修理の腕が上がったような気がしました
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆おまけ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ガソリンが腐っていた理由ですが
そんなことどうでも良い、良い
2013 年 11 月 3 日 6:23 PM| カテゴリー:今日の出来事,故障修理,故障診断機,整備,販売車両,YAMA’Sガレージ| コメント&TB (5)